matohu
日本人の美意識から生まれる世界観を表現
堀畑裕之と関口真希子のデザインデュオが2005年スタートした、日本人の美意識、歴史や文化から生まれる独自のスタイルをフィーチャーしたブランドだ。独自の世界観を作るため、テキスタイルの9割はオリジナルで製作している。
2019年春夏シーズンより、デザイナー自身が日本各地を旅して、手仕事や人、歴史や風土に出会い、その体験をコレクションに表現する「手のひらの旅」シリーズを展開している。
2021年春夏シーズンのテーマは、自らの拠点である“東京”。現代の東京に今なお息づく、2つの美しい“江戸”の伝統の手仕事に注目した。
一つは1834年に誕生したガラス工芸の「江戸切子」。ガラスに切り込みを入れた文様で装飾する工芸だが、「まとふ」は江戸切子のボタンやアクセサリーの製作を職人に依頼。このボタンが襟元や身ごろに星のように光り、詩的な服に仕上がっている。
もう一つは江戸時代初期に大名が裃(かみしも)を染めたことで誕生した「江戸小紋」。一見、無地に見えるが、よく見ると点描などで小さな紋様が描かれている。江戸小紋の一つである鮫小紋を染めたテキスタイルを現代的なシルエットの服で表現している。
「まとふ」の独創性に魅了されたファンは少なくなく、デザイナーによるイベントには多くの人が集まる。
matohu 椿山 まとふ つばきやま
東京都文京区関口1-35-17 山水ビル301
TEL 03-6805-1597
OPEN 11 : 00 – 19 : 00 ※予約制。状況により営業時間が変更の可能性あり。
CLOSED 日・祝
ACCESS 東京メトロ 江戸川橋、早稲田
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