ミュベール 2023年プレフォールはG・オキーフがテーマ
デザイナーの中山路子が手がける ミュベール が2023年プレ・フォールを発表した。このコレクションでは、1920年代以降、花や都市の風景を抽象的に描き、アメリカンモダニズムの先駆者として知られている女性画家、ジョージア・オキーフがテーマ。
芸術のみならず、彼女はライフスタイルにその美意識を発揮。今なお、多くのクリエーターにインスピレーションを与えている。
オキーフは、晩年、ニューメキシコ州の2つの土地、ゴーストランチとアビキューに家を所有していた。
ミュベールでは、荒涼とした地形と澄んだ空が共存するアビキューの景色をパレットに、大地の陰影をスモッキングやコーデュロイ生地で表現。
アビキューの家の庭で育てた野菜を刺繍のモチーフにしたり、オキーフが好んで着こなしたプリントパターンを使ったアイテムで生活の楽しみを綴る。
ミュベール広報が好きなアイテムはこれ!
ミュベールの広報を務める寺井久美子さんに、プレ・フォールコレクションのなかから、自身が特に好きなアイテムを選んでいただいた。
カラーモチーフコート
「ジョージア・オキーフの代表策でもある作品からインスピレーションを得た、
大胆なカラー(オランダカイウ)の花をモチーフにしたコートです。
表面感に特徴があるシャギー素材を使用し、オキーフの作風のようにカラーを大胆にフェイクファーのアップリケで絵画のように描き、花芯をビジューで表現するなど、ミュベールらしい手仕事の温もりも添えています。
また、ボリュームのある袖と丸みを帯びたコクーンシルエットは私自身、好きなデザインです。
軽さもあり、さらっと羽織れるコートは活躍できる一着だと思います」(寺井さん)
カラーモチーフコート 96,800円(税込) 6月末発売予定
バンダナ柄ニットプルオーバー
「ビンテージのバンダナ柄からインスパイアしたオリジナル・モチーフのニットです。
ウールモヘアと繊細な透明糸を組み合わせ、レースのように編み立てたポロニット型。
古着のような懐かしい質感の素材感と、繊細に編み上げられた立体的に見えるバンダナ
柄など、モダンさも取り入れた上品な表情がおすすめです」(寺井さん)
「今回は、ジョージア・オキーフのライフスタイルから得たインスピレーションをコレクションに落とし込んでいます。
アビキューにある彼女のアトリエをイメージしたシーズンネームには、
オキーフが遺した言葉を添えています」(寺井さん)
その言葉とは、
I found I could say things with color and shapes that I could’t say any other way – things I had no words for.
(ほかの方法で言い表せない物事を色と形によって表すことができるとわかったんです。他に言いようがありません)
「また、よくシルバーのアクセサリーを身に着けていたオキーフにちなんで、
いつもはゴールドのブランドネームのチェーンとMのプレートを今回はシルバーにしています。
ゴールドだと少し甘く見えがちなところを、シルバーにすることでクールなオキーフのイメージを表現するなど、細かなこだわりに注目してください」(寺井さん)
バンダナ柄ニットプルオーバー 36,300円(税込)6月末発売予定
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