Nine Hours Akasaka Sleep Lab
おしゃれなカプセルホテルが AI 睡眠解析をスタート
デザインコンシャスなカプセルホテル、ナインアワーズが2021年12月から睡眠解析のサービス「9h sleep fitscan」をスタートし、ウエルネス分野に進出した。その狙いは宿泊客の健康をサポートすることだ。
ナインアワーズは、カプセル状の個室内で、宿泊客が眠っている間の寝顔、いびき音、無意識下の体の動き、心拍と呼吸のデータを採取して、AIで睡眠の質を判定する。ファクトデータはチェックアウト後、メールで送られ、無呼吸などの病気の気配がチェックできるという。
対象年齢は8歳以上で、データ採取のために睡眠時間5時間以上が推奨されている。
ナインアワーズのデータに期待されているのは、早期の病気予兆の発見だ。
中枢神経に関わる病気と睡眠の関係は以前から指摘されていた。アルツハイマー、心筋梗塞、喘息、うつ病などでは、特徴的な睡眠の状態が現れると言われている。例えば、心臓病患者の95%は無呼吸などの睡眠障害により血圧が上昇し、心筋梗塞を引き起こしている可能性があるという医療専門家もいる。
まず赤坂ブランチの162室のうち、150室にこの機能をつける。2022年3月末までに400~500室と、徐々に全国に広げる。
睡眠分野は、ビッグデータが取りにくかったため、研究が進んでこなかったという背景がある。ナインアワーズは、2019年に80万人が宿泊した。世界150カ国の外国人が4割を占める。人数でも人種の多様さでも、この規模の睡眠に関するデータは前例がない。
ナインアワーズ によると、複数の研究機関がナインアワーズのデータに興味を示しており、問い合わせが寄せられているそうだ。
週末、ホテル滞在して、自分の睡眠の状態を“見える化”してチェックしてみてはいかがだろうか。
nines hours Akasaka sleep lab
ナインアワーズ赤坂sleep lab
東京都港区赤坂4-3-14
TEL 03-5545-1565
ACCESS 東京メトロ 赤坂、赤坂見附
この記事へのコメントはありません。