SINCERE

2021.06.21

鯛焼きの形のパイ包み焼きなど、独創的なフレンチ、シンシア

日本とフランスのミシュラン星付き店を経た石井真介さんがつくる料理は、おいしくて美しいアミューズから始まる。期待を高まらせるプレリュード（前奏曲）だ。彼の料理を味わうと、軽やかだが同時に伝統を重んじているのがわかる。フランスと日本では風土が大きく異なるため、日本に合った形で、だが、フランス料理の本質を重要視して皿を創造している。通常数人でシェアする料理の「スズキのパイ包み焼き（Loup en Croûte）」を、1人分にできないかと考えて作り出したのが、鯛焼きの形のパイ包み焼きだった。見た目が楽しいだけでなく、本家を凌駕する味だ。イワシとフォアグラ、ブイヤベース風の魚介など、フランス料理を合わせたストウブ鍋でふっくら炊いたライスも忘れがたい。

　彼はまた、サスティナブルシーフード活動を支持しており、乱獲を防ぎ資源回復した大西洋のマグロを使い、「太平洋のマグロもこうあるべきだ」というメッセージをゲストにさりげなく送る。

土曜のみのランチ、シンシアプラスは着席のビュッフェスタイルで、バーニャカウダとシャルキュトリーなどの前菜と週替わりのメインディッシュを供する。だが、シンシアではディナーをチョイスし、石井の心づくしの洗練料理を存分に体験することをおすすめする。

► ドレスコード: カジュアル・フォーマル

► キャンセルは、4日前まで。3日前にキャンセルの場合、50%、

2、3日前の場合100%のチャージがかかる。

Try!

オートクチュールコース ¥16,698 (税金、サービス料込み)